海堂編

LoveSick


バッツに残る事を決めた吾郎の活躍でバッツの面々は順調に勝ち進み、とうとうJrとの対戦の日がやってきた。

その前日、八木沼と食事をしていた吾郎の目の前に偶然Jrが現れ、ある賭けを提案する。

それは、翌日からの試合で吾郎がJrから一つでも三振を奪うことが出来たら、おとさんの墓の前で手をついて謝るが、一度でもホームランを打たれたらアメリカから立ち去れ。というものだった。

なぜ、Jrに自分が憎まれなくてはいけないのか。

腑に落ちない部分は多々あるが、喧嘩を売られた以上は買わなければ男がすたると言うもの。

絶対にJrをギャフンと言わせてやると、闘志を燃やす。

最初の第一戦吾郎は利き手にデットボールを受けながらも100マイル(160km)のストレートを繰り出し見事Jrを三振に討ち取った。

だがその直後、デッドボールから来る手の痺れの為に吾郎は降板。

試合は後続が抑え、無事に勝利した。

Jrは予想外の吾郎の腕前に、リベンジを誓う。

一緒に対戦した事によって、その存在を少しずつ認め始めていた。

ところが、その試合後Jrは突然メジャーへの昇格を言い渡される。

吾郎との再戦を望むJrにとってそれは望まない昇格だった。



吾郎達は快進撃を続け優勝まであと一歩と言うところまで漕ぎ付けた。

けして楽な戦いではないが流れはバッツにある! 気合い十分なメンバーだったが、優勝決定戦になんとJrが舞い戻って来た。

彼は、試合に復帰した吾郎の姿をテレビで確認しリベンジする為だけに戻ってきたのだ。

ファルコンズ優位で試合は進み、見学に来ていたギブソンが見守る中二人の戦いはヒートアップ。

Jrは自分と吾郎の目指して来たものが違うと言う事に気づき、試合の中で吾郎を本当のライバルとして認め始めていた。

そして、延長10回。吾郎のホームランで逆転に成功すると最後のバッターはJr。

最速100マイルを超える剛速球でJrのバットをへし折り、バッツが3Aのチャンピオンシップを制した。

/オワリ




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