次に来る衝撃を思わず想像し、思わず息を呑んだ。
「……くっ、ぁあっ」
ゆっくりと内壁を抉るように押し上げるような感覚は何度身体を重ねても慣れるものじゃない。
まして、相手が自分だと言うのだから益々おかしな気分だ。
「もう少し力を抜け」
「そ、そんなの無理っ!」
ブンブンと首を振ると小さな舌打ちと共に痛みで少し萎えた自身に手が伸びる。
「ぁっ……ぁっ……んんぅ」
途端に燻っていた熱が強烈な快感の波を連れて戻ってくる。
リズム良く打ち付けられる度に目がチカチカするほどの気持ちよさに襲われ無意識のうちに腰がくねった。
「気持ちよさそうに腰揺らして……やらしいな。そんなに気持ちいいのか?」
「んぁあっ、あっ! 気持ちいい」
どこを如何すればオレが感じるか。
全部わかっているだけに、強制的に快楽を引き出されあられもない声が洩れる。
「自分に犯されるってのはどんな気分なんだ?」
「そ、そんなのわからないよ……んぁあっ」
どんな気分か、なんてそんな事考える余裕なんかとてもじゃないけどあるはずが無い。
自分しか知るはずの無い一番感じるポイントを立て続けに攻め立てられ意識が飛びそうになる。
「あっ、出るっ……ぁあっイく!」
「克哉……。覚えておけ、お前は俺から逃れられないんだ。俺達は表裏一体なんだからな」
「え、なに? あっ、く、ぁあ――っ!!」
最後の方は何を言われたのかわからなかった。
激しく打ち付けられて、頭の中が真っ白になって白濁を俺の手の内にぶちまけた所で意識が途絶えた。
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