「ほら、腰が揺れてるぞ。なんだかんだ言ってソノ気じゃないか」
「……っ」
耳元で囁かれ羞恥で顔が火照り出す。
「認めろよ。お前は俺にこう言う風にされたくて来たんだ」
「ち、ちがっ」
ズボンを片足だけ乱暴に脱がされて、露になった双丘に指が触れる。
もっとも触れられたくない部分に指がかかり反射的に腰を引いた。
だが、そんなのを許してくれるような相手じゃない。
腰をがっしりと抱え込まれて両足を大きく開かされて淫部を全て曝け出すような格好になってしまった。
「いい格好だなぁ。全部丸見えだぞ」
ニヤリと眼鏡の俺が冷たく笑う。
「自分のこんな恥ずかしい格好見て何がたのしいんだよっ! 変態っ」
自分に悪態をつくってのも可笑しな話だと思う。
だけど、それ以外の言葉が思いつかなくて、なんとか逃げようともがきながら睨みつけた。
だが、もう一人の<俺>は涼しい顔をして喉の奥でククッと笑うだけ。
「俺が変態なら、あんたも変態って事になるなぁ」
ニヤリと笑いながら再び自身への愛撫を開始する。
いつも自分がやっているような愛撫の仕方で的確にオレを高みへ追い詰めてゆく。
太腿に当たる雄の熱い感触が余計にオレを興奮させた。
「ほら、もうココがヒクついてる。物欲しそうに痙攣してるな」
指先で円を描くように縁をなぞられ熱い自身が押し当てられる。
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