鬼畜眼鏡
LoveSick
ギシギシッとベッドの軋む音がする。
肉のぶつかり合う音や互いの息遣いが重なって否応なく快感が引きずり出されてゆく。
「んっ、は……ぁあっ本多ぁっ」
「シっ、声でけぇよ。ここ壁薄いんだろ?」
そう言われて慌てて口を塞ぐ。
だけど、一度沸き起こった快楽はそう簡単に抑えられるものじゃない。
本多は本多で、手加減するつもりはないらしく、激しいピストンがオレの思考回路をマヒさせてゆく。
「ぁっ、あっ……激し、もっとゆっくり」
「無理だって、お前が煽るから手加減しねぇって言ったろ」
「そんなっ、ぁあっ」
本多はオレが何処が一番感じるかわかってる。
ソコばかり攻め立てられて一気に追い詰められてゆく。
胸元に滴る本多の汗にすら感じてしまい限界が近くなって無意識のうちに本多を締め付けていた。
「くっ、すっげ」
切羽詰った声を上げ顔を顰める。
その顔にゾクリとした。
「本多ぁ、一緒に……っ」
「ああ、一緒にイこうぜ!」
ニッと笑いながら更に力強く揺さぶられ、頭の中が真っ白になってゆく。
そして――。
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