「相変わらず敏感だなぁ、もう我慢できないんですか?」
「き、君が触るから」
「俺の所為?」
「そうですよ。君が触ると、身体が勝手に……んぅっ」
「身体が勝手に、ねぇ……こんなにモノ欲しそうにしてるのに」
ソロリと尻を撫で、窄まりに指を這わせる。
そこはヒクヒクと蠢いて少し力を入れれば簡単に俺の指を呑み込んでしまう。
クチュリと卑猥な水音が朝のキッチンに響く。
「っ! あっ、佐伯君っダメだよ朝からこんな……」
「何言ってるんですか自分から腰を押しつけてくるくせに。コッチはもう準備万端って言ってますよ」
指を3本に増やし中を掻きまわす。
言葉とは裏腹に片桐さんの口からは甘い嬌声が洩れ、料理どころじゃなくなっていた。
シンクに掴まり立っているのがやっと。
下着を膝まで摺り下げると、崩れそうになる腰を掴んで一気に挿入した。
「ほら、簡単に入った。これが欲しかったんでしょう?」
「ぁあっ! 佐伯く……っ」
シューシューと小気味い音を立てながら炊飯ジャーが蒸気を上げている側で猥らな声を上げる。
その非日常的な光景が興奮を誘う。
「やらしいな、片桐さんのナカ俺のに絡みついて来ますよ」
「そんなの、僕にはわかりません……ぁあっ」
自身を扱きながら一番感じる部分を突き上げると片桐さんの背中が大きくしなる。
「あッ、ソコはダメですっ」
「ダメじゃないでしょう? ほら、俺の指も稔さんのでベトベトだ」
先端に爪を立てると堰を切ったように溢れ出て床にまで滴り落ちる。
その事実が恥ずかしいのか片桐さんは顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「稔さんのイク顔がみたいのに、下を向いたら見れないじゃないですか」
「っ、見なくていいよ、そんなのっ」
ギョッとしたような声。
下を向いていて表情まではわからないが、動揺を隠しきれないその仕草が可笑しくて堪らない。
グッと腰を掴んで抉るように揺すると片桐さんの身体に緊張が走る。
「ぁあっ、も……もたないっぁあ――っ!」
甲高い声を上げ、一際大きく仰け反った瞬間俺の手のうちに熱い飛沫が放出された。
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