「まぁいい。その分コッチで楽しませてくれるんだろうからな」
ギシリっ、とベッドが軋む。
不敵な笑みを浮かべジッと克哉を見据える瞳は何処か冷たく嫌な予感がした。
グイッと顎を持ち上げられ息が詰まりそうになる。
「あ、あの……」
「服を脱げ」
「え?」
突然、表情一つ変えずに命令され、キョトンとした顔で聞き返す。
その態度が気に入らなかったのか、御堂は再びチッと舌打ちした。
「いいから早く脱げ。一枚残らずだ」
「は、はいっ」
克哉は戸惑いつつこれ以上彼の機嫌を損ねるわけには行かないとばかりに慌てて服を脱ぎ捨てた。
「あの、脱ぎました、けど……」
「よし、じゃぁ次はそこに四つん這いになれ」
一糸纏わぬ姿になった克哉は、冷たい笑みを浮かべる御堂の視線に耐えながらベッドによじ登り言われたとおりの格好になる。
御堂がこれから何をするのか不安で仕方無いが、怒らせてしまったという自覚があるため抵抗は出来ない。
背後に御堂の気配を感じ、胸がグッと苦しくなる。
「声は出すなよ」
冷めた声とは裏腹に熱い掌が双丘撫でる。
ゆっくりと割れ目をなぞり際どい部分を指で掻く。
そのいやらしい動きに、堪らずヒッと息を呑んだ。
獣のような格好をさせられて、丸出しになった尻を撫でられる。
恥ずかしくて堪らない筈なのに、好きな人に触れられていると思うだけで身体の奥がジンと疼きだした。
「……っ、は……ぁっ」
声を洩らすまいと思っていても、彼の巧みな指の動きがじわりじわりと快感を引きずり出してゆく。
「腰が揺れているぞ。ココも物欲しそうにヒクついて……本当に淫乱なヤツだ」
「んっ、ぁあっ」
クッと秘部に指を立てられ、堪らず声が洩れた。
「声を出すなと言っただろう? コレはお仕置きが必要みたいだな」
「え? 御堂さん?」
お仕置き。
その言葉に何をされるのかと目を見開く。
彼の手にはアナルバイブが握られており、克哉はギョッとして腰を引こうとした。
「逃げるんじゃない。逃げてもいいが、その代わりもう二度とこのマンションに入ってくるな」
「そんなっ! 御堂さんっ」
「出入り禁止が嫌なら、おとなしくしている事だな」
冷たい笑みを張り付かせたまま克哉の尻にバイブが当たる。
ゴツゴツした葡萄の粒ほどの大きさのものが秘部に押し当てられる。
「どうするんだ? 今なら止めてやってもいいんだぞ」
意地悪く問う御堂に対し、克哉はフルフルと首を振った。
こんな羞恥プレイは嫌だが、二度とココへ来れないなんてもっと嫌だ。
そもそも、こんな事になったのは自分のせいなのだからと、逃げ出したい気持ちに喝を入れる。
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