二人でテレビの前のソファにもたれかかり、しばらくは他愛の無い話をしていた。
「寿……俺、寿也のこと好きになってよかった」
「吾郎、君!?」
突然の彼の告白に目を丸くする。
その姿は、マウンドで見る強気の彼とはまったく別人のようだ。
寿也の肩に頭をもたれかけ、上目遣いで見つめられ思わず喉がなった。
堪らず肩を引き寄せ、唇を奪う。
「ちょっ、寿!!」
驚いて抵抗するそぶりを見せるが、構わず角度を変えもう一度口を塞ぐ。
自然と手はジャージの裾を捲り、一週間ぶりの肌の感触を味わう。
「待てって。こんな昼間っから……何考えてんだ」
「誘惑する吾郎くんが悪い」
「誘惑って、してねぇよっ! んな事!」
本人には全く自覚が無いらしく、慌てて身を引こうとする。
寿也は、それを許さずソファの上に押し倒し、弱い首筋に舌を這わせ印をつける。
「……っ」
とたんに、ビクッと身体を震わせ顔がみるみるうちに紅潮してゆく。
「寿、こんなとこ誰かに見られたら、絶対マズイって」
そんなことは構わずズボンを膝まで下ろし彼のモノを口腔内に含む。
「あっ、バカっ……ふっん……っ」
声が洩れそうになるのを自分の手で押さえ、必死に悶える。
「ふっ……ぁっ」
くちゅくちゅといやらしい音を立て、それが余計に聴覚を刺激する。
「やっ、寿ぃ……離せっ」
そう言った瞬間、身体をビクッと仰け反らせ彼の口の中へ……。
「ちょっと、吾郎くん早すぎ」
「だから離せって、言ったじゃねぇか」
あまりに恥ずかしさに手で顔を覆ったまま寿也の顔が見れない。
その仕草がとってもかわいらしく思え、寿也はクスッと笑う。
「ベッド、行こう?」
寿也に手を引かれ、黙って下を向いたまま寿也のベッドに横たわる。
「なぁ、寿……こんなとこマジで誰かに見られたら、どうするんだよ」
「それも困るけど、今ここでおあずけ食らったら、もっと困るし」
シャツを胸のところまでめくり、胸の尖ったところを口腔内に含む。
弱い部分を集中的に攻め立て、その反応を愉しんだ。
「っふ……んっ」
久しぶりの彼の感じている声がとても新鮮で、余計に艶かしい。
「もう、ガマンできないよ。挿れてもいい?」
「ば、か……イチイチ聞くな……っそんなことっ。」
耳まで火照らせ、ぷいっと横を向く。
その彼の頭を一撫でして、自身を沈めていく。
「素敵だよ、吾郎くん」
うっとりと囁かれ、ブルッと身体を震わせる。
寿也が動くたびに、ベッドがギシッギシッと音を立てる。
その音が余計に二人の耳を刺激する。
吾郎の声はだんだん喘ぎ声に変わり、ひっきりなしに声が洩れる。
シーツをぎゅっと掴み身悶えるその姿に目が眩む。
「あっ……あっ……ダメだって」
「久しぶりだから、反応早いね。燃える?」
「ち、違うっ……ぁん」
「違わないだろ?」
まだまだ余裕のある寿也とは反対に、彼は敏感に反応していた。
「寿ぃ! 俺、も……ダメッ……はぁっ」
「えっ!? ち、ちょっと待って……っ」
慌てる寿也より先に彼は二度目の絶頂を迎えた。
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