海堂編

LoveSick


部屋に戻ると、吾郎はベッドに寝そべって漫画を読んでいた。

梯子を上って彼の元へ。

「吾郎君、眉村君から聞いたよ」

「え!?」

その言葉に、吾郎の血の気がサーッと引いてゆく。

「どんな状況でそんな関係になったかは知らないけど、君にはお仕置きが必要みたいだね」

「お、お仕置き!?」

寿也の言葉に吾郎は顔を引きつらせた。

慌てて逃げようとするが、ここは自分のベッドの上、逃げ場はない。

「ちょ、ちょぉ待て!」


言うより先に問答無用で寿也は何処からとも無く取り出した、タオルで彼を後ろ手に縛り、目隠しをして、その場に突っ伏させる。

「何だよこれ! は、離せよ!」

ジタバタもがくが、固く縛られ取れる気配もない。

「どうせ見る必要なんか、無いだろ? 君は誰でもいいみたいだから」

すぐ後ろで、声がして耳たぶにふーっと息を吹きかけられ、ジャージの裾をたくし上げられ、胸の突起物をぎゅっと摘まれる。

「あ……っ!」

体中に電気が走ったように、ビクッと身体をこわばらせ、頬が紅潮する。

「見えないと、いつもより感じるだろ。次に何処から来るのか判らないから」

「……っ」

はだけた、シャツの隙間に寿也は唇を這わせ、わざとぴちゃぴちゃっと音を立てる。

視覚を奪われている吾郎は、いつもよりさらに敏感な反応を示し、たったそれだけの行為に頬を上気させ、荒い息づかいを繰り返す。

「これ、はずせよ」

「ダメだね」

わずかに抵抗を続ける吾郎を仰向けにして、ズボンと下着を剥ぎ取り、弱い太腿の内側を攻める。

「あっ……はぁ」

とたんに、吾郎の身体が仰け反り耐え切れなくなったのか熱い吐息が洩れ始める。

そのまま、彼のモノを口に銜えこみ舌を動かすと堪らず身をよじる。

「や、まって……ぁっ」

身体を震わせ、呑まれそうになる快感に頭を振って必死に耐えている。

その反応を楽しむかのように、強弱をつけ刺激を与えつづけた。

いつの間にか顔のタオルはずり落ちて、その姿が妙に刺激的だ。

「寿……あっ、もぅ……頼むから、ちゃんと」

「ちゃんと、何?」

刺激する手を止めずに、彼は意地悪く聞き返す。

「ちゃんと、イ、カせて……」

「イカせてください、だろ?」

そういわれ、恥ずかしそうに俯いていた吾郎の顔はさらに紅くなる。


/ススム

Menuへ戻る


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -