吾郎受け R18

LoveSick


「なぁ、なんか欲しいもんねぇの?」

行為後、ベッドでまったりしていると突然茂野がそう尋ねてきた。

「なんだ突然」

「ん? 別に。ただ聞いてみただけだよ」

「……」

僅かに頬を染めポリポリと頬を掻く。

「俺が欲しいって言ったら、何でもくれるのか?」

「あんま高けぇもんは無理だけどな」

俺の問いに、茂野はゴロリと寝返りを打ち伸びをしてニカッと笑った。

「そうか」

「んで? 結局何が欲しいんだよ」

上目遣いで覗き込まれ思わず胸が高鳴った。

「そうだな、俺が今欲しいもの……」

茂野はジッと見つめたまま俺の答えを待っている。

俺が欲しいものと言えば一つしかない。

そっと頬に触れるとサッと頬に赤みがさす。

「な、なんだよ」

「フッ、俺が欲しいのはお前だ」

「!」

チュッと額に口づける。

「なっ!? あのなぁ、そう言う事じゃなくて……」

「なんだ、俺が欲しいと言ったモノをくれるんだろ?」

「〜〜〜つか、さっきヤったばっかじゃねぇか」

茹蛸のように真っ赤になって、視線を逸らす。

その仕草一つ一つが愛しく思えて仕方が無い。


モドル/ススム



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