吾郎受け R18

LoveSick


藤井先輩が、僕の大切な人を脅していた事実を知ってから、3日が過ぎた。

僕は、アノ日以来できる限り先輩の側にいいるようにしてる。

だけど、僕は1年だし、先輩達は同じクラス。

嫌でも僕より一緒になる時間のほうが長い。

とりあえず、一日でも早く藤井先輩から、僕らが付き合ってる証拠を見つけて取り返さないと・・・。


僕も、いいかげんよく我慢してるなって自分を褒めたくなってくる。

藤井先輩の顔を見ただけで、本当は殴ってアバラの3本くらい折ってやりたいけど、それじゃ野球部が潰れちゃうから、止めてくれって先輩が。

全く・・・自分のほうが喧嘩っ早いくせに、野球部存続がかかってくると、変に慎重になるんだから・・・・。

こっそり藤井先輩のロッカーやら机の中やら、先輩と協力して探して回ってるけど、手がかりはゼロ。

あとは、携帯と藤井先輩の家だけか・・・・。

携帯なら何とかなるとして、もし家においてあった場合は本当に困ったことになる。

うーん・・・どうしよっか。証拠を隠滅しなきゃ、またすぐに脅される可能性もあるし。

復讐しようにも立場がどうしても弱くなる。

「あのさ・・・、俺、藤井ん家に行ってみる。」

「な・・なに言ってんっすか!そんなことしたら、食ってくださいって言ってるようなモンじゃないですかっ!!」

絶対にダメっ!!

もう、本当なら藤井先輩の視界に入れるのだって、僕は嫌なのに・・・。

試合中もポジションがセンターだから、吾郎先輩の身体を舐めるように見てるのが、僕にはとてつもなく許せないのに!

自分から狼の懐に飛び込むような真似は絶対にさせたくない。

「大丈夫。俺は

なにされても、平気だって」

のほほんとした口調で先輩は言う。

平気なわけないっしょ。



モドル/ススム



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -