夜中に寝苦しさを感じ、眉村はふと目を覚ました。
(・・・・・・・あれ?)
ぼーっと焦点の定まらないまま辺りを見回すと、いつも見慣れているはずの家具などはなく、上を見ればすすけた天井があった。
(あぁ・・・そうだった。俺達は今、甲子園の応援に来てるんだった。)
起き上がろうとして、自分の腰に違和感を感じギョッとして毛布をめくる。
「ん・・・寿ぃ・・・・。」
(なっ、なんで茂野が・・・俺の腰に抱きついてるんだ???)
引き離そうとするが吾郎はイヤイヤと首を振ったまま離れようとはしない。
困った眉村は仕方がないのでもう一度眠りにつくことにした。
だが・・・・・・・。
(茂野が気になって・・・・・ね、眠れん)
自分の腰のあたりに、ちょうど生暖かい寝息がかかり、くすぐったいような不思議な感覚に陥る。
当の吾郎は眉村の困惑などお構いナシに抱き枕のように眉村の腰にひしっと抱きついていた。
(マズイ・・・勃ちそう)
チラッともう一度覗くと丁度吾郎の口が股間のところにあって、邪な妄想がどんどん膨らんでいく。
チラチラと覗く舌がなんとも淫らで、彼の口に自分のイチモツを突っ込んでみたい衝動に駆られた。
(・・・・・・・・・・す、少し位なら・・・・構わないか・・・)
そっと腰を近づけてみると、吾郎は気がつくことなく気持ちよさそうに眠っている。
(起きるなよ・・・・。頼むから)
異様な興奮状態のまま自身を取り出し眠っている吾郎の口へと持っていく。
チュッと先端が触れた瞬間、吾郎の目がパカッと開いた。
「!!!!!」
「 ・・・・・・・・・・・・。」
マズイっと思ったときには既に遅し、吾郎はじぃっと彼のブツと彼を見比べた。
「なんだ・・・眉村欲求不満かぁ?」
「い、いや・・・・・あ、あのな・・・茂野・・・これは・・・その・・・」
「そんなにやりてぇんなら、俺が相手してやろうか?」
「・・・・・・・・・・・え" !?」
てっきり、怒鳴られるかと思っていた眉村は吾郎の予想だにしない言葉に一瞬わが耳を疑った。
「し・・・・・茂野?」
「俺もさぁ・・・こっち来てから寿也と二人っきりになる時間なくって溜まってんだよ。」
さも当たり前のようにそう言って、着ているTシャツを躊躇いもなく脱ぎ捨てる。
モドル/ススム