僕が部屋に戻ると、吾郎くんはベッドでスヤスヤと穏やかな寝息を立てて眠っていた。
無理もないか……。
だって今日は、短い夏休みを利用して海に泊まりに来てるんだから。
沢山遊んだからきっと、疲れてたんだ。
それにしても随分と、色っぽい格好で寝ているな……。
浴衣からチラリと覗く太股や、はだけた胸元に思わず目が釘付けになってしまう。
そっと太股に触れる。
内股に手を這わせるとビクリッと体が強張った。
ん〜、いい反応。
未だ起きる気配のない吾郎くんに、悪戯心を擽られ僕はゆっくりと首筋に唇を押し当てた。
「んっ……」
僅かに体を捩るものの依然目は閉じたまま。
胸元に舌を這わせプックリとした薄桃色の果実を口腔内に含み歯を立てた。
「……いてっ!?」
流石にそれは刺激が強かったのか、小さな呻き声が聞こえ大きく体が波打った。
チロチロと舌先で転がすとだんだん鼻から抜けるような吐息が洩れ始める。
「……っ、な、何やってんだよ、寿!?」
「あ、おはよう。吾郎くん」
「おはよう、じゃねえっ! 何やってんだって聞いてるんだよ!」
「ナニって……君があまりにも色っぽい格好してるからつい……」
浴衣の隙間から手を差し込んで下着の中に手を入れるとハッと息を詰め身を固くする。
「浴衣ってさ、凄くそそられるよね……」
「ふ……ぁっ、何言って……」
程よく勃ちあがりはじめたソレに手を添えてユルユルと扱きながら内股に吸い付くと甘い矯声が洩れ腰が揺れる。
はだけた浴衣から日焼けした肌がチラリと覗き、滲み出る色香に目が眩みそうになった。
先端を擦ると先走りがクチュクチュと音を立てて溢れだし、下着に盛大な染みを作ってゆく。
「んっ、ふ……と、寿……も、離せっ!」
「なに、もう欲しくなった?」
「ち、ちげーよ! そうじゃなくて……、下着脱がせてくれなきゃ汚れちまうっ」
切羽詰った声をあげ、何とか僕の手を引き抜こうとする。
いいね、その顔。 もっと苛めてやりたくなるよ。
「いいんじゃない、どうせもう一緒だろ? イキたきゃイキなよ」
「ふぁ……っそ、そんなっ!? ぁあっ、ダメだって……、寿!」
ハァハァと胸を上下させ荒い息遣いをしながら僕の与える刺激に耐えようと必死になっているその姿、見てるだけでゾクゾクするよ。
今すぐにでもむしゃぶりつきたい衝動に駆られながら、扱くスピードを上げる。
「んっ、あっあ……やべっ! 出る、ぁあ――っ!!」
一際甲高い声を上げたかと思うと吾郎君は、僕の手の中で果ててしまった。
モドル/ススム