吾郎受け R18
LoveSick
ある日、二人でいつものようにまったりと過ごしていると、寿也が突然顔を上げた。
「僕、今日のミーティングのノート会議室に忘れてきちゃった」
「あーあ何やってんだよ。取りに行くんだろ?」
吾郎の問いに寿也はコクリと頷いて彼の腕を掴んだ。
「ね、吾郎君も一緒に来て欲しいんだけど」
「はぁ? なんで俺が」
面倒くさく思えたが、どうしてもついてきて欲しいと言われ、しぶしぶついてゆくことにした。
二軍寮にある会議室は二間続きになっており、間仕切りで完全に二つに分かれるようになっている。
そのうちの一つのドアを開けると、もう一つの部屋にうっすらと明かりがドアの隙間からついているのがわかった。
「あれ、電気消し忘れかな?」
疑問に思って近づいてゆき、中から人の声がして二人は思わず顔を見合わせた。
「誰かいるな」
「う、うん」
別に疚しいことがあるわけではないが反射的に二人は身を隠して壁に耳を当て中の様子を伺った。
モドル/ススム