吾郎受け R18
LoveSick
「俺・・・清水と付き合うことになったから」
突然の君からの言葉。
正直とてもショックだった。
だけど、僕が君を束縛していいはずはどこにも無くて、「・・・幸せにね。」とだけ伝えた。
本当は、君を手放したりなんかしたくないのに・・・
男同士という現実が否が応にも突きつけられれる。
所詮僕らは公には出来ない影の中でしか存在しない関係なんだ。
その現実を思い知らされ呆然とした。
君が海堂を去ってから僕は一日だって君を忘れたことは無いのに。
君に逢えなかったこの1年で吾郎君は変わってしまっていたんだね。
ツーツーツーと切れたままの受話器を握り締め僕はその場に立ち尽くす。
自然に頬を伝う涙に僕は苦笑するしかなかった。
いずれはこうなる運命だったんだと、現実を受け止めるしか他は無い。
モドル/ススム