ザーザーザー・・・・。
俺のすぐ横でシャワーの水音が聞こえてくる。
壁一枚隔てた向こうには、波の音と、人の声。
俺と寿也は久々の休みを利用して海水浴に来ていた。
真夏の太陽の下で、思いっきり体を動かしてストレス発散をする!
筈だった。
なのに・・・・・。
どうして今・・・・こんな事になっちまったんだ!?
ドンッと壁に押し付けられて貪るように口付けられる。
海パン一枚しか身につけてない状態で、乳首を指の腹でグリグリ刺激されるとたちまち声が漏れそうになる。
「・・・・っふ・・・」
「吾郎君・・・・敏感だね。・・この状況に興奮してるのかい?」
俺の耳元で、寿也の声がする。
ふぅっ、と息を吹きかけられてゾクゾクとした。
「あっ・・・も・・・しゃべるなよ・・・」
つつ・・・っと海パンの上から既に硬くなってる自身をなぞられると、反射的に腰が浮く。
「ほんと・・・いやらしい身体だよね。吾郎君・・・」
「・・・は・・っ・・・あぁ・・・ん」
狭いシャワールームに衣擦れの卑猥な音が響いてくる。
すぐそこには大勢の客がいて、少しでも声を出したら、気づかれてしまいそうだ。そう思うといつもより余計に感じてしまう。
「そんな声出したら・・・ほかの人に聞こえちゃうよ」
「うっせ・・・わかってんだよ・・ぉああんっ」
わかってる。・・・わかってんだけど・・・寿也が与える刺激によって身体はどんどん俺の中の快楽を引き出してゆく。
「可愛いよ・・・吾郎君」
クスッと笑われて、首筋にキュッっと吸い付かれれば甘い痺れが全身を駆け巡る。
それを幾度か繰り返されて、俺はとうとう我慢できなくなった。
「・・・っと、寿・・・もぅ・・・いいから・・・早く・・・」
「早く・・・・・なに?」
俺の自身を緩く扱きながら、寿也は意地悪く聞き返す。
わかってんだよ・・・言ったらアイツの思うツボだって。
だけど、そう何度も快感の波に耐えられるほど、俺は我慢強くねぇ。
自然と腰を俺の両足の間に差し込まれた寿也の足に擦りつけながら、俺は寿也の首に腕を回して囁いた。
「・・・・早く挿れてくれよ・・・」
俺の意思を確認すると寿也は勝ち誇ったような顔をして、クスリッと笑う。
次の瞬間俺の体は反転し壁に手を突いて腰を高く突き出すようなポーズを取らされた。
海パンを一気に膝まで引き下げられて、次に来る衝撃を想像し思わずきつく瞳を閉じる。
モドル/ススム