吾郎受け R18

LoveSick


「薬師寺ぃ今、そんな声出すなよ……、俺、我慢できなくなっちまう」

隣で吾郎が抗議する。

「っせぇな……好きで出たんじゃねぇよ!」

熱く息を吐きながら、隣で肩を震わせている相手を睨み付ける。

「なんだ、ヤりたいのか」

「眉村っ……そういうことを人前で言うんじゃねぇ!」

「さっきの声、違うのか?」

「ちっ、違う」

視線を落とし、吾郎たちのほうに視線を送る。

寿也は、くすくす笑いながら、吾郎の耳をぺロッと舐めた。

「あっ」

ゾクゾクする感覚に、身体を震わせて恨めしそうに寿也を見る。

「あれぇ、おかしいね。どうしてそんな声でちゃうの?」

「も、わざとやっただろ!」

「そんなことないよ。ねぇ、吾郎君……キスしていい?」

「へっ!? だ、だめだって寿! んっ」

目の前に寿也が迫ってきて、ただでさえドキドキしていたのに、さらに鼓動が早くなった。

唇を塞がれて、隣に人がいるからと必死になってもがくが、全くといっていいほど力が入らない。

ただでさえ熱くほてったからだがさらに熱を帯びて、欲に耐え切れず吾郎も腕を回した。

長い口付けから開放されると、吾郎はすっかりトローンとしていて、妖艶な瞳で寿也を見つめていた。

隣からは、いつの間にか喘ぎ声が聞こえてきて、さらに欲情心を煽られる。

(なんだよ、薬師寺のやつ……そんな声聞かされたら俺、入れて欲しくなっちまう)

「どうしたの?」

「寿ィ……俺、我慢できねぇ、早くイれて」

「ずいぶんと、大胆だね、吾郎君」

「だってよぉ、隣であんなに気持ちよさそうな声出されたら、俺我慢できねぇ」

はぁっと息をついて、寿也の腕を引き、自分の股間に触れさせる。

「なぁ、触って? マジで我慢できねぇんだ」

小首をかしげ、甘えた声色で言われれば、拒否できるはずもなくて寿也はくすっと笑った。

「じゃぁ、薬師寺とおんなじ体位でいいかい?」

「ん、もう何でもいいから……早くぅ」

「さっき、薬師寺とヤってたんならほぐす必要もなさそうだね。いきなり入れちゃってもいい?」

/ススム



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