吾郎受け R18
LoveSick
しばらくはテレビをつけて、談笑していたが薬師寺と吾郎は先ほどから何も言わなくなってしまった事に気が付く。
薬師寺はベッドに座って壁にもたれ、眉間にしわを寄せながら天井を見上げたり、落ち
着かない様子。一方の吾郎はもうすでにベッドにうつ伏せで寝そべっている。
「どうか、したのか茂野のやつ」
「さぁ?」
原因を知っているのは寿也だけで、思わず笑ってしまいそうになるのを必死に堪える。
「どうかしたの、吾郎君?」
そっと声をかけると吾郎は、はぁっと熱い息を吐いた。
「なんか、すっげぇ変なんだよ」
頬を紅潮させ、縋るように見つめられ、ドキッとした。
「変って、どんな風に? 頭、痛いとか?」
「違う、そうじゃ、なくって」
言葉を濁す彼に寿也は苦笑し、ちらりと隣のベッドに視線を送った。
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