ハアハアと互いの息遣いが暢気なお笑い番組の音に混じって聞こえて来る。
身体の熱が引いて、一気に罪悪感に包まれる。
「はぁ……正月早々ナニやってんだろな、俺達」
「まぁ、いいじゃねぇか。どうせ暇してたんだし」
ニヒヒっといやらしく笑いながらその辺に置いてあったお菓子の袋に手を伸ばす。
「お前なぁ、取り敢えず着替えてから食ったらどうだ」
「ん? 別にいいよ。……一々脱ぐの面倒だろ?」
「どういう意味だ」
茂野が言ってる意味がわからず尋ねると、俺の目の前にピースを出した。
「第二ラウンドに決まってるじゃねぇか」
さも当たり前のように言うから思わず目が点になった。
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