吾郎受け R18
LoveSick
「もちろん、タダで泊めて貰おうなんて思ってねぇから! 毎晩添い寝してやるよ」
「キモい事言うなっ! んなもんいらねえに決まってんだろ!?」
全く、何あほな事を言ってるんだコイツは。
「まぁまぁ、そう硬いこと言うなよ。 人肌恋しい季節なんだから寂しい者同士暖め合おうぜ」
「俺をてめえと一緒にすんな! 寂しいのはお前だけだろ」
抱き着いて来た手を振り解くと、茂野の肩がぴくりと動く。
「んだよ、ケチ!」
「ケチってお前なぁ……」
「薬師寺は寂しくねぇのかよ。 あいつに会えなくて」
急に真面目な顔付きになるからどうも調子狂ってしまう。
「べ、別に俺は眉村に会えなくて寂しいなんて思わねぇよ」
顔を覗き込まれ全て見透かされそうな気がして、慌てて視線を反らした。
「マジかよ。 溜まってねぇの?」
「そりゃ溜まって……って、ナニおかしな事聞いてだっ!!」
「えー、だって眉村と冬休み入って直ぐに帰っちまったんだろ? 一週間近くも一人で処理してんの?」
「だから、変な事聞くな! 欲求不満かてめぇは!」
この一言がどうやら自爆スイッチだったらしい。
前/ススム