吾郎受け R18

LoveSick


「…………?」

「行くなよ…眉村」

そっと後ろから回された腕から、吾郎の温もりが伝わり、ドキッとする。

考えてはいけないのに…もしかしたら…と期待してしまう。

「離せ…茂野」

今なら、まだ只のチームメイトでいられる。

吾郎は寿也の恋人なのだから、諦めなければいけないのに……

色々な考えが頭の中をグルグルと駆け回る。

「……頼むから…離してくれ」

「…嫌だ」

「!?」

キッパリとそう言われ、驚いた。

「し、茂野…!」

ギョッとして振り向くと、切なげに自分を見つめてくる。

「なんだよ・・・俺の気持ち聞かないで、勝手に帰れとか・・・」

「・・・・・・?」

「俺・・・・嫌じゃなかった」

「・・・・・・・茂野・・・?」

「眉村に・・キスされて‥嫌じゃなかったんだ」

回した腕に力を込めて見上げれば眉村は驚いた顔で見つめている。

「俺・・・お前が好きだ」

「・・・・っ!」

そんな事を言われてしまえば到底我慢できるはずもなく、強く抱きしめて貪るように唇を奪う。

「んっ・・・ぅ」

僅かに洩れる甘い吐息すらも掬い取るように深く口付けると、突然吾郎の体から力が抜けていくのがわかった。

「おっと・・」

「・・・・はは・・・悪りぃ・・・腰に力入らなくなっちまった」

はにかんで恥ずかしそうに笑う吾郎を、愛しそうに見つめると、ゆっくりとベッドに沈み込む。

「・・・ま、眉村・・・?」

「俺を煽って・・・・どうなるか、わかってるんだろうな・・・?」

「・・・ぁ・・・んっ」

浴衣の隙間から覗く白い肌も、潤んだ瞳も全てが愛しく思え、髪を撫でながら、首筋に吸い付き赤い印を残してゆく。

/ススム



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テーマ「人外ファンタジー」
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