吾郎受け R18

LoveSick


「なっ!? 茂野…? お前…なんでココに!?」

「だってよぉ………なんか…さっきのお前…変だったから」

必死に状況を理解しようとする眉村に、吾郎は視線を落としながら呟く。

「俺には話せない事なのか…?」

「……………」

まっすぐに見つめられると、もう何もいえなくなってしまう。

好きだから・・・

自分を抑えられなくなってしまいそうだから・・・

喉元まで出掛かっている言葉を飲み込んで、ジッと見つめてくる吾郎から目が離せなくなった。

「俺だってチームメイトだろ? 俺に出来る事…なんかあんだろ?」

好きだと言ったら・・・どんな顔をするのだろう。

自分の気持ちを受け入れてくれるだろうか?

いや、そんなはずはない。

色々な思いが交錯する。

「俺…お前の力になりたいんだ。……なんかねぇの?俺がしてやれる事…」

そんな眉村の気持ちなど知る由もなく、両手を膝に置き身を乗り出して、上目遣いで覗き込まれれば、封印したはずの思いがフツフツと込み上げて来て、堪らずベッドに押し倒し吾郎の唇を奪った。

「――え!?」

予想外の眉村の行動に今度は吾郎が驚く番だった。

カッと目を見開いて、今自分が置かれている状況を理解しようと必死になっていると、ふいに眉村が唇を離した。

「俺がお前と、こういう事したい…と、言ったら………どうする?」

「んぁ?」

切なげな顔でそう言われ、吾郎は素頓狂な声をあげた。

「…ま、眉村…?」

「…………悪い。冗談だ……忘れてくれ」

フウッと息を吐き、吾郎の上から退くと、部屋を出て行こうとする。

「お、おい…どこ行くんだよ…」

「……頭冷やして来るだけだ。お前も早く…部屋に帰れ」

苦笑しながらそう言うと、おもむろに浴衣の裾をクィッと引張られた。

/ススム



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -