吾郎受け R18

LoveSick


「……っふ……ん……ぁっ」

声を洩らすまいと手の甲で口元を押さえ、眉根を寄せて快感に耐えようとする。

内部からは先ほど放ったモノが溢れ突上げるたびに、グチュグチュと卑猥な音が部屋中に響き渡る。

「手を噛むな。傷になる」

「うっせ、わかってるけど声が……っ」

しっとりと汗ばんだ前髪を掻き上げ額にキスを落とす。

そっと手を外し、指を絡める。

「俺以外誰も聞いていないから、気にするな。それとも外に聞こえるのが気になるのか?」

「なっ!? 馬鹿やろう! んなデカイ声ださねぇよっ!」

「だったらいいじゃないか。 お前感じてる声、もっと聞きたい」

「〜〜〜っ」

俺だけしか知らない表情や、仕草。 

すっかり覚えてしまった、茂野の感じる場所。

あの茂野をこうやって組み敷いていると思うだけで、最高にゾクゾクする。

コイツは俺のモンだ。

ほかの事なんか考えられないほどにしてやりたくて、夢中で突き上げた。

「あっ! ああっ……健っ! はぁはぁっ……すごっ」

ギシギシとベッドが軋み、皮膚のぶつかり合う音に混じってより一層の快楽を引き出していく。

急激に締め付けが強くなり、限界が近くなったのか熱い吐息が零れる。

空いている手で自身を軽く扱くと先走りの液がトロトロと溢れ、息を詰めた。

「ふぁっ……ああっ! やべっぇ……イくっ! あぁあっ!」

頭の中が真っ白になりそうなほどの感覚に、呑まれそうになりながらほぼ同時に精を放った。


/ススム



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