けれど、いくら待っても予想していた事が起こらず、不思議に思って恐る恐る目を開けたら徐にジュニアがプッと吹き出した。
「すっげー間抜けな顔! ハハハッ!」
「なっ!? 騙しやがったのか! てめぇっ」
「……なに期待してたんだよ、このスケベ」
ニヤリと含みのある笑いを浮かべながらジュニアが尋ねてくる。
「別に俺は何も……」
「本当かよ? 言いたくないなら当ててやろうか?」
鋭くて深い青色の瞳にジッと見つめられてドキッとした。
くそ、わかってるくせにすっとぼけやがって……。
「……ちっ、すげームカつく」
ジュニアの口から言われるのが恥ずかしくて、俺は身を乗り出すとジュニアの唇にそっと自分の唇を押し当てた。
「ん、んっ」
「今日はやけに素直なんだな」
首に腕をまわして徐々に深くなっていくキスを受けているとジュニアがふっと笑みを零した。
「うるせっ……」
舌を絡め取られて、背筋がざわめく。煽りに乗ってしまった事をほんの一瞬後悔したけれどベッドに押し倒され本格的な愛撫が始まると直ぐにそんな事も何処かへ吹き飛んでいってしまう。
「あっ、んっ」
熱い舌で弱い乳首を舐められゾクゾクとするような甘い痺れが全身を支配する。
声を押し殺しても、堪え切れない嬌声が少しずつ洩れて身体が震える。
「ば、かっも……ソコばっかやめろよ」
「なに? 乳首責められんの嫌いなのか?」
「んっ! あっ、ちが……そうじゃねぇ……」
ギュッと摘ままれ電流が腰にクる。
「そこばっかじゃなくて……その……」
「何処触って欲しいんだ?」
わざとらしく言いながらジュニアの指先が下着の上からすっかり反応を始めた俺のムスコに触れる。
「あっ」
「……それともこっち、か」
その指が焦らすように布の上から尻の窄みをグリグリと押され、堪らず腰が揺れた。
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