吾郎受け R18

LoveSick


フェニックスへ行くまでの間、俺達は互いのことを自己紹介がてら話をした。

なんと、八木沼っち、俺と同じ野球のために渡米したヤツだったんだ。

しかも、相当野球が好きみてぇで、余計に親近感が沸いた。

昼飯まで半分分けてもらって、気が付いたらウトウトしてて、次に目が覚めたときには八木沼ッちが泊まるモーテルの前だった。

「俺が予約入れてた市内のモーテルだ。お前とは、ここでお別れだ」

そう言って俺を置いて立ち去ろうとする。

「ちょ、ちょっと待てよ!・・・そんな殺生な! 俺、身包みはがされたの知ってんだろ!? 20ドルで俺に今夜どうしろって言うんだよ!!」

焦る俺に八木沼っちのきつい一言。

「甘ったれるな! 誰もがメジャーにたった一人でしにものぐるいで挑戦しに来るんだ! ここじゃ誰も助けちゃくれないし、みんな自分のケツは自分で拭くしかないんだ!」

・・・・そう、だよな。

八木沼っちの言うとおりだ。

「・・・・その通りだ。すまねぇ、ここまで助かった」

あーぁ、今夜は初めての野宿かよ・・・。

ぶっちゃけかなり凹んで、モーテルから出ようとしたら、いきなり呼び止められた。

「茂野! 今晩だけなら泊めてやる。その代わり条件があるけどな」

「条件!?・・・・なんだよ、それ・・・?」

「今夜一晩、俺の相手をしろ。それがイヤなら、諦めるんだな」

平然とした顔でさらりと言われて、俺は最初それがアレをする事だってわからなかった。

しばらく考えること数秒。

言ってる意味は理解できた。


/ススム



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -