「ふぁあ、今日は疲れたな」
部屋に戻るなりごろりとベッドに寝転がる。
「今日も結構頑張ったからね」
ギシリと重みでベッドが沈みふわりと頭を撫でられた。
「お疲れ様」
そっと囁かれ額にキスが降ってくる。
「おい、シャワーくらい浴びさせろよ」
「大丈夫。気にならないし、それに……」
どうせ今から汗かくんだろ?
そう言われて苦笑した。
「たくっ、ヤる気満々だな」
そっと背中に腕を回す。
鼻先がくっつき吐息がかかる。
「そりゃそうさ。ずっとお預け喰らってたからね」
髪をすいていた手がツツ……と頬から唇、そして首筋へと降りてくる。
たったそれだけの事なのに、ジワリと体の奥が熱くなった。
「んっ」
小さな声が洩れて慌てて口を押える。
こんなことくらいで感じてるなんて知られるのは、すげぇ恥ずかしい。
「大丈夫。ここには僕らしかいないよ」
やさしい寿也の言葉。
それと同時に首筋に吸いつかれてゾクリと背筋が粟立つ。
いつの間にか侵入してきた手が胸のあたりを弄る。
服を捲られて尖った乳首を舐められた。
ザラリとした舌の感触に思わず鳥肌がたった。
「あっ……寿、」
「可愛い声。もっと聞かせてよ」
「っ、恥ずかしいから聞くなっ」
俺の反応を楽しむようにソロリと下半身を撫であげられた。
もどかしい指の動きに自然と腰が浮いてしまう。
「吾郎君のココ凄く硬くなってる」
下着の中にに侵入した手の平で自身を包み込み、耳元で甘く囁かれ思わず息を詰めた。
「と、寿のだって十分ガチガチじゃねぇか」
太ももの辺りに感じる熱は間違いなく俺のものじゃない。
「まぁね。この状況で興奮しない方がどうかしてるよ」
クスっと笑い、一気にズボンと下着を片足だけ引き抜く。
先走りでシミを作っていた下着が膝の辺りに引っ掛かってなんだかとても不快だった。
「此処も凄く熱いね。指が鎔けちゃいそうだよ」
見せつけるように唾液で指を濡らしそれをヒクついてる秘部に押し当てる。
クチュリと卑猥な音が響いて少しずつ進入してくるソレに、小さな声が洩れる。
「っは……ぁっ」
股を大きく開かされた状態で指を抜き差しされる。
股を閉じようとしても寿也の身体が邪魔してうまく閉じれない。
すげぇ恥ずかしすぎて、どうしようもなくて、シーツをギュッと握りしめた。
舐めるような視線を感じ燃えるように熱くなる。
指だけじゃ物足りなくなって強請るように腰を手に押し付けた。
「いい格好だね。ゾクゾクするよ」
「なんでもいいから、早くっ」
「っ!」
自然と潤んだ瞳を向けると寿也が息を呑んだのがわかった。
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