吾郎受け R18
LoveSick
「スキだよ、吾郎君」
「ふぁっ、そんな事今、言うんじゃねぇよっ!」
耳たぶに軽くキスをして囁くと照れたように視線を逸らした。
「本当の事だろ? 好きで好きで仕方ないんだ」
頬を撫でて強引に視線を合わせる。
「……っ、んな事わかってるっつーの」
背中に腕が回り鼻先がくっつく。
僕は君が好きで仕方が無い。
多分吾郎君を手放せない程に彼に溺れてしまっている。
「吾郎君が他の人を見ないように、どこかに閉じ込めてしまいたいよ」
「はぁ? 何言ってんだよ」
僕の言葉を冗談だと取ったのか、吾郎君はクスリっと笑った。
「安心しろよ。俺はお前しか興味ねぇから」
そう言って唇を押し付けてくる。
君は僕の独占欲を知らないからそんな事が言えるんだよ。
本当に鎖でも付けて誰の目にも止まらない場所で僕だけの為に生きて欲しいくらいなのに。
そんな僕の感情を知ったら、きっと君は軽蔑するだろう。
君が好きで好きで堪らないこの感情を押さえ込む術を僕は知らない。
だけど今は、こうやって過ごす二人だけの時間を大切にしたいと思う。
熱い口付けに応えながらそんな事を考えていた。
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