吾郎受け R18

LoveSick


静かな薄暗い教室に、先輩の声が響き渡る。

「お前に、シて欲しいんだ・・・。」

妙にハッキリと強い声。

先輩は、僕の腕を掴んで離さない。

喉がからからで、僕は息をするのがやっとなほど緊張していた。


「は・・ぁ・・っ」

誰もいない教室に、先輩の甘い声が響いている。

「あっん・・あっあっ・・た・・大河ぁ・・・」

声を必死に押し殺して、眉根を寄せて僕の背中に腕が回っている。

隣の教室では今、授業が行われていて、時々カッツカッとチョークで何かを書く音が聞こえてくる。

バレるんじゃないかって、ヒヤヒヤしてたけど、そんなことは先輩の姿を見たら、どうでもよくなってきた。

「はンっ・・・・ああっ!あ!・・・ふぅっ・・・あんっ」

先輩はさっきからずっと、僕の名前を呼び続けている。

僕もだんだん自制が利かなくなって、激しく腰を打ち付けると、先輩の声も徐々に大きくなってゆく。

「先輩っ・・・」

「ああっんっ・・・お、俺・・・も・・・イキそう・・!!」

「僕も。」

「あっあっあっあー・・・・っ!」

最後は、ほとんど同時に性を放った。

先輩、もう藤井先輩のことは気にしなくっていいっすよ。」

「・・・・・・・。」

「僕、別に学校に知れても構わないです。」

先輩が僕の側にいてくれるなら。

そんな悲しそうな顔をしないで欲しい。

僕の、大好きな先輩には、暗い顔は似合わない。

やっぱり、太陽みたいに穢れのない笑顔を見せて欲しい。

僕達の関係は決して公に出来るものでもないし、堂々と一緒に居れるわけでもないけれど、

先輩が一緒なら・・・。

きっと強くなれそうな気がする。

藤井先輩のこととか、これからどうしようとか・・・悩みはつきない。

僕達の恋は、まだまだ前途多難。

だけど、二人でいればきっとうまくいけると思う。




/オワリ



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