吾郎受け R18
LoveSick
「いっ・・・・!」
「痛い?もうちょっとで全部入るから、もう少しガマンして・・・」
僕の枕を胸の前でぎゅっと握り締め、すごく痛そうな表情。
でも、僕も結構辛い。
全部入ったぁって思った瞬間、玄関の開く音。
「たっだいまー、おーい大河!土産かってきたやったぞ!」
「!!!」
僕達は大慌てで何も無かったかのように服を整えた。
姉貴がドアを開けるのとほぼ同時だったかもしれない。
気まずい雰囲気が漂う。
「あれ、本田じゃん。お前ウチによく来るなぁ。」
「お、俺・・・帰るッ!」
僕が捕まえるより先に先輩は慌てて部屋を出て行ってしまった。
「どうかしたのか?本田の奴?」
・・・・・・ハッ、ショックを受けてる場合じゃなかった!
先輩を追いかけないとっ!
そう思ったときには既に遅し。
窓から猛スピードで走り去る先輩の姿がみえた。
「あ、姉貴のせいだぞ! なんでもっとゆっくりしてこなかったんだよっ!!」
「はぁ?何キレてんのよ、大河?」
不思議そうな顔をする姉貴の横で、僕はがっくりと肩を落とした。
清水大河 16歳 現在3連敗中・・・
先輩を落とせるのはいつになるのやら。
僕の苦悩はまだまだ続く
前/ススム