いっつもこうだ。
必ず邪魔が入って、中々先に進めない。
「お、俺・・先行くから。」
そう言って、先輩はさっさと先に行ってしまった。
・・はぁ。
やっぱり今日も逃げられた。
「なんだ?どうかしたのか?」
「別に。なんでもないっす。」
不思議そうな顔で先輩が僕を見る。
あぁ、もう。
これで、きっと先輩はがっちりガードを決め込んで僕を受け入れてくれなくなってる。
折角のチャンスだったのに。
滅多にないチャンスをふいにして、僕は本日何度目かのため息をついた。
僕と先輩の結ばれる日はまだまだ遠いらしい・・・。
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