吾郎受け R18

LoveSick


玄関を出ると、姉貴が誰かとしゃべってる。

誰だろう?

顔を上げて、驚いた。

「茂野先輩!」

「よぉ、大河。一緒に学校行こうぜ。」

先輩は少し恥ずかしそうにそう言った。

僕は、まさか先輩が迎えに来てくれるなんて思ってなかったから、ビックリして思考がしばらく止まっていた。

「どうした?どっか具合悪いのか?」

心配そうな先輩の顔があって、僕は我に返った。

「何でも、ないです。」

僕がそういうと、先輩は安心したように笑った。

「じゃ、行こうぜ。」

そう言って当たり前のように手を差し出す。

夢みたいだ。

朝から先輩の顔が見れて、しかも手まで繋いで。

今まで暗く沈んでいた気分が一気に浮上する。

なぜか、姉貴というオマケがついてるけど、そこは気にしない。

ぎゅっと繋いだ手から先輩のぬくもりが伝わってきて、思わず口元が緩んじゃう。

「お前、なんかいい事あった?」

「え!?なんで?」

「だって、嬉しそうな顔してるし・・・。」

「当たり前じゃないですか。大好きな先輩が僕のこと迎えに来てくれたんだから。」

嬉しくないほうがどうかしてるよ。

「大河、人前で大好きとか言うなよっ」

「だって、好きなんだし本当のことだもん。」

先輩は恥ずかしそうに頬を染めた。

そんな先輩をすごく可愛いと思う。

口に出して言うと、怒られちゃうけど。


そうこうしている間に、学校に着いた。

やっとお邪魔虫の姉貴と別れ、二人っきりで朝練のために部室へ。


/ススム



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