「なぁ・・・・寝顔・・・綺麗だよな」
「・・・・・あぁ・・・たまんねぇ」
草木も眠る丑満つ時、ぐっすり眠る薬師寺の枕元には怪しげに光る2人の目があった。
何も知らない薬師寺はクークーと気持ちよさそうに寝息を立てて意識のあるときには絶対に見ることの出来ないであろう寝顔を披露していた。
髪をそっと撫でると、小さく「・・・んっ」と呟いて眉間に皺を寄せながらイヤイヤと首を振る。
そんな彼の様子を夜な夜な観察するのが渡嘉敷と阿久津の日課だった。
「うっはぁ・・・・やべぇ・・・ヤりてぇ」
「ダメに決まってんだろ、阿久津。・・・・・俺ら眉村に目ぇつけられてるんだから」
既に鼻息を荒くしている彼に、渡嘉敷は緩く息を吐いた。
「でもよぉ・・・ココに眉村はいないわけだし・・・いくら眉村でも、もう寝てるって」
「・・・・・そうかなぁ?」
「そうだって。それにヤっちまえコッチのモンだぜ」
ニヒヒッといやらしく笑う阿久津の言葉にしばらく考えたあと渡嘉敷も「それもそうだな♪」と同意した。
ボーっとする意識の中、体のあちこちに違和感を感じ、薬師寺はふと、目を覚ました。
「な・・・・なんだぁ!?・・ぁっ」
太股に吸い付かれて、突然の刺激にビクンと体を強張らせる。
「あ、気がついたみたい。まだ夜中だから、寝ててもいいよ。薬師寺」
「寝ててもいいって・・・・ざけんなっ・・・今すぐやめろっ!!・・・っ」
キッと睨み付けているものの、万歳の格好で押さえつけられ、阿久津に太ももを舐められてゾッとした。
「っ・・・離せッ」
ブンブンと首を振って全身で抵抗しようと試みるが、寝起きの目覚めきっていない体は上手く力が入らずに、刺激に対して敏感な反応を示す。
「下手に抵抗すると本気で襲っちゃうよ?」
クスッと不敵にわらって渡嘉敷は薬師寺の胸の飾りをグリグリと摘んで刺激する。
「・・・・・んっ・・・ふっ」
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