吾郎受け R18

LoveSick


んー、風が気持ちいいぜ。


ジュニアのヤツ、人気あるからなぁ。・・・好きな奴いるのかな?


「こんなところにいたのか、茂野。」


フェンスにもたれかかって空を見ていた俺は視界に突如現れたジュニアの顔に、マジで焦った。


「・・・っなんだよ、驚かすなよ!」


「お前が教室を出ていくところが見えたから、追い掛けて来たんだ。驚かして悪かったな」


そう言って、ジュニアは短く息をついた。


「・・・なんか、用か?」


「茂野は、なんでいつも不機嫌そうな面してんだ?・・・俺、なんか悪いことしたのか?」


「お前には、関係ねぇよ」


ただの勝手な嫉妬だとはとても言えるわけがなくて、まっすぐに見つめてくるアイスブルーの瞳から逃げるように視線をそらす。


そんな俺の態度が気に入らなかったらしくて、いきなり肩をつかまれてフェンスに押し付けられた。


「なんで、目をそらすんだよ! そんなに俺が嫌いなのか!?」


「・・・・」


違う、嫌いじゃねぇ・・・むしろその逆だよ!


本当はそう言いたかったけど、ドン退きされんのわかってるし、言って嫌われんのは辛かったから、俺は黙って俯いていた。

/ススム



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