ピチャピチャと水音が響き、口の中でブツがどんどん硬度を増していく。
「ん……はぁ。凄く上手だよ」
クシャっと頭を撫でて、熱い息を吐く。
寿也が俺の行為で感じてる。
そう思うと、なんだかゾクゾクして、再び身体の芯が疼き出した。
「気持ちいいよ、吾郎君……っ」
手がにゅっと伸びてきて再び勃ちあがった胸の突起に触れる。
「ぁっ、触るなっ」
ジワリと沸き起こった快感が全身を熱くさせ、摘まれるたびに嬌声が洩れた。
「やらしい声。こっちも欲しそうにヒクヒクしてる」
「ふぁ……ぁっ! ソコ弄られると我慢が利かなくなっちまうっ」
指で前立腺付近を刺激され、強烈な快感に堪らず唇を離した。
「ほら、続けて」
「む、むりっ! 俺……もう、ぁあっ!」
自然と腰が揺れたけどもう自分ではどうすることも出来なくて、寿也の手に腰を押し付けた。
「も、早く挿れてくれよ。 俺、我慢できねぇっ」
「ふふ、仕方ない。そんな可愛いこと言われたら僕も我慢できないや」
指を引き抜くのとほぼ同時に、熱いものが中に侵入してくる。
待ちわびた感覚に、身体が震えシーツをギュッと握り締めた。
「凄く熱い……っ」
腰を掴んでリズムよく打ち付けるたびに、自然と嬌声が洩れる。
もう、ココが何処だとか、WBCの最中だとかそんなことはどうでもよくて、ただひたすらシーツを掴んで寿也の与える快感に身を委ねた。
「あっ、ああっ! 寿……俺、変になりそうっ!」
「いいよっ! 僕しか見てない。 変になちゃいなよ」
ベッドの軋む音や、互いの息遣い。色んな音が交じり合って頭の中はもう空っぽ。
何も考えられないくらいだった。
そして――。
前/ススム