「わかったからスプレー缶だけはカンベン、なっ」
スプレー缶なんか突っ込まれたらたまったもんじゃねぇ!
あんな太っといの絶対裂けるに決まってるじゃねぇか。
ジュニアやキーンの比じゃねぇぞ。
思わず想像し、ブルブルと首を振った。
「と、寿也の……挿れてくれ」
「挿れて下さい。だろ?」
「クッ……」
このやろ、自分が優位だからって調子に乗りやがって……。
すっげぇ屈辱感。
でもずっとオアズケだったり、すん止めされたりで身体が疼いてる。
一人でヤっても全然満足出来なくて、寿也に突っ込んで欲しいなんて思っちまってるわけで……。
背に腹は変えられず、シーツをギュっと握り締めた。
「い、挿れてクダサイ」
悔しくてつい、片言になった。
そんな俺の様子に寿也がまたクスっと笑った。
なんか、馬鹿にされてるみたいでムカつく。
「じゃぁ、吾郎君。手の紐外してあげるから僕のヤツ舐めてよ」
「はっ!? はぁああぁぁっ!?」
今、なんつった!?
「あ、目隠しはつけたままだよ」
「ふ、ざけんなっ! 何で俺がそんな事。そんな事言われたら気分も萎えるっつーの!」
調子に乗りすぎだろ!?
怒りを露にする俺とは対照的に、寿也は涼しい声で「それもそうだねぇ」と呟いた。
「じゃぁ仕方ない。今日はコレでイって貰おうか」
「えっ!? うわっ……待てっ!」
再び押し当てられた冷たい感覚。
強引に押し入ろうとするソレにゾッとして腰が引けた。
「もー、腰が逃げてたら入らないじゃないか」
「あわわっ、わかった! 言われた通りにやるからっ! マジでカンベンしてくれっ」
「あ、そう……じゃぁ、どうぞ」
スルッと手の紐を解かれ、ホッした。
今すぐにでも目隠しまで取って文句の一つでも言ってやりたい気分だったが、後が怖いのでグっと堪えた。
「ほら、何やってんのさ。早く」
「わ、わかってるよ」
気配だけを頼りに寿也の側へと近寄る。
股の間に身体を入れて寿也の自身を掴むと思い切って口に含んだ。
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