意味ありげに笑う寿也ほど恐ろしいものはねぇ。
寿也は薄ら笑いを浮かべながら、何処からとも無く取り出したアイマスクを俺に被せ、尚且つ両手を紐かなんかで括りやがった。
「つか、お前なんでんなモン持ち歩いてるんだよ!!」
「いいから、いいから♪」
「よくねぇっ!」
クルンとされるがままに身体を反転させられ、ベッドに這い蹲るような格好にさせられる。
俺の質問を軽くスルーして、なんだか鼻歌でも歌いだしそうな勢いの寿也。
何で、コイツはこんなに機嫌いいんだよ。
「ねぇ……ココに何挿れて欲しい?」
「はぁっ? 何ってお前……っ」
いきなり何を言い出すかと思ったら俺の尻に何か冷たくて硬いモノが当たる。
あまりの冷たさに背筋に悪寒が走った。
「何やってんだよ、寿っ」
「何って、その辺りにあったスプレー缶。今の君なら入りそうだし」
シレっととんでもない事をいいながら、秘部にスプレー缶を押し当ててくる。
「うゎっ、馬鹿! そんなの嫌に決まってんじゃねぇかっ!!」
逃げようとする腰を押さえつけ、後ろのほうでクスッと笑う声がした。
「じゃぁ、何が欲しいの? それとも、このまま自分でスるかい?」
双丘をいやらしい手つきで撫でてわざとらしく秘部を指で弄る。
「んっ……こんな事して楽しいか?」
「もちろん♪ 君がいやらしい格好で僕に屈服する姿を見るとゾクゾクする」
うわ……出たよ、変態発言。
いいやつなんだけど、時々こうして俺の身体弄ぶんだよな。
「早く、決めなよ。じゃないと本当にスプレー缶突っ込むよ?」
目隠ししててもわかるくらいゾッとするような視線を感じ、堪らず白旗を揚げた。
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