吾郎受け R18

LoveSick


翌朝、目覚ましの音で目を覚ました吾郎は鈍い腰の痛みに顔をしかめた。

隣にはもとの姿に戻った寿也がスヤスヤと気持ちよさそうに眠っていた。

(このヤロー、何度も何度も……化け物か!?)

あまりにも腹が立つので鼻をギュッと摘んでみる。

「んっ」

さすがに苦しくなった寿也は眉をしかめ飛び起きた。

「あ、おはよう。吾郎くん」

「"おはよう"じゃ、ねぇよ! オメェのせいで、俺は腰が痛くて痛くてたまんねーんだからな! たくっ、満月になるたびに動けなくなる俺の身にもなって見ろっつーの」

こめかみをヒクつかせる吾郎に、寿也はふぅっとため息をついた。

「だって仕方ないじゃないか」

「 何が仕方ねぇって言うんだよ」

「だって僕、獣だから」

「そんなんで、納得できるかぁ!!!」

早朝の寮内に吾郎の怒声が響き渡った。

満月だけは絶対に寿也に見せるまいと心に誓う吾郎だった。



/オワリ



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