吾郎受け R18
LoveSick
その時だった。
『清水大河君、至急職員室へ』
山田の声が放送を通して流れてきて大河はチッと舌打ちした。
「おい呼んでるぜ、早く行けよ」
「わかってますよ。でも……」
「いいから行けっての。あのおっさん待たせると後々面倒だぜ?」
熱い息を吐きながらそう言われ、大河は後ろ髪を引かれながら部室を後にした。
大河が出て行くのを見送った後、吾郎はロッカーの壁に凭れてズルズルと腰を落とした。
「――ったく……あの野郎。このままじゃ帰れねぇじゃねぇか」
誰もいない部屋に自分の声だけが虚しく響き渡る。
しばらくすれば治まるだろうと考え、体の熱が冷めるまで部室で休むことにした吾郎。
ソノ気も無いのに簡単に反応してしまっている自分が情けない。
『その声、すごくそそられる……もっと聞かせて下さいよ、先輩』
不意にさっき囁かれた言葉を思い出しゾクリとした。
中途半端に燻っていた体が再び熱を持ち始め身体の奥が疼きだす。
イケナイ事だとはわかっていてもどうしても先ほどの行為を思い出し自然と手は下のほうへ。
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