吾郎受け R18
LoveSick
その数十分後――。
約束の時間丁度にギブソンの家に到着した俺は、早速ジュニアから受け取ったテープをギブソンへ手渡した。
「なんだこれは」
「なんか知んねぇけど、ジュニアがあんたに渡してくれって」
「ジュニアが?」
不思議そうに繁々とソレを眺めるギブソン。
「まぁ、見てみればわかるんじゃねぇ?」
「それもそうだな」
俺の意見に賛同したギブソンがプレイヤーにテープを挿入する。
その瞬間――。
『あっあ……ジュニア……っ』
「!?!?!?」
パッと画面いっぱいに映し出されたのは紛れも無く俺とジュニアの姿。
一瞬、何が起こったのかわからずに頭の中は真っ白。
「こ、これは一体」
「あは、ははは……」
呆然と画面を眺めるギブソンとの間に冷ややかなヤバイ空気が流れてくる。
うぅ、視線が痛い。
俺にこの場をどうしろって言うんだよ。
あんにゃろ〜、わざとだな!?
人を馬鹿にしたような笑みを浮べながら腹を抱えて笑うジュニアの様子を想像し、もう二度とヤツには近づくまいと誓った。
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