「ひ……えっ!? な、なんだよ……コレ……ぇ」
いつもと違う感覚に吾郎は目を見張り寿也に視線を送る。
「なにって、極太マーカーだよ。しかもロングタイプの」
「なんで、そんなもん……てか、ンなもん入れんな……!」
愉しそうにグチュグチュと音を立てて、マーカーで内部を侵食すると彼は悲鳴に近い声を上げた。
「ひやっ……あ……やぁ……止めろ! こんなの……ヤだぁっ!!」
「欲しいって君が言ったんだよ?」
「ち、違う! 俺が欲しいのはコレじゃ……ひゃあッ」
グッと奥まで差し込まれそれが前立腺を掠めると自然に身体は反応した。
「わがままだね。吾郎君は……何が欲しいのかちゃんと言ってごらんよ」
「い……言えねぇよぉっ」
「じゃぁ、コレで十分だね」
そう言ってかき回すスピードを上げる。
「あああっ……わかった! 言うっ、言うから……それ止めろぉっ」
「そ? じゃぁ言いなよ。何処に何を欲しいのか」
ちゃんと言えないとあげないよ?
黒い笑顔を浮かべ、その状況を愉しんでいる様子の寿也を恨めしそうに見つめた。
けれど、背に腹は変えられず躊躇いがちに告げた。
「寿の大きいの……早く挿れてくれ……」
「何処に、が抜けてるよ? 吾郎君」
「……っ」
「言わなきゃあげないよ」
どうしても言いたくない最後の一言を寿也はわざと促してきた。
「可愛い顔してるのにお前ってば、なんでそんな変態なんだよ!」
「いいのかなぁ? そんな事言っちゃっても!?」
グッと挿しっぱなしのマーカーでさらに執拗に一点を攻め立てる。
「別にマーカーでイきたいって言うんなら、それでも僕は構わないけど」
「ああっ……んっ……ヤダッ……はっ……俺が悪かった……だから……ヤメッ……あああっ」
マーカーでイカされたとあれば恥ずかしいことこの上ない。
吾郎は必死に頭を振って耐えていた。
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