あまりに君の言葉がストレートすぎて、僕は堪らず君を押し倒した。
君は一瞬――ほんの一瞬だけ驚いた顔してたけど、次の瞬間には笑っていた。
頬を染めて春の柔らかな日差しのような穏やかな笑顔で、僕を見つめていた。
そんな顔を見てしまったら僕の理性は一瞬にして空のかなたに消えていってしまい、強く抱きしめて首筋に吸い付いた。
真っ白な吾郎君の身体に真紅の印。
まるで洗い立てのシーツに絵の具でも零したようによく栄えた。
その日僕は強引に君を抱いた。
一度果ててもそれでもまだ足りなくて、何度も何度も数え切れないくらいに。
「ああっ……寿!……寿ィ……!」
吾郎君はうわ言のように、僕の名前を繰り返した。
おかしくなりそうだった。
繋がった部分から吾郎君の熱を感じて、無我夢中で何度も突き上げる。
そのたびに君の口から艶っぽい声が洩れてそれが余計に僕を刺激した。
吾郎君が気を失ってやっと我に返った。
僕は、自分の手で太陽を汚してしまった。
もう僕に笑いかけてくれることもないだろう。
優しくしたかったのに。そんな余裕もなかった。
幼馴染という関係も終わりそして友達でいることもできなくなったんだ。
自分で、僕と吾郎君の関係を壊してしまった。
そう思うとグッと胸が苦しくなった
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