吾郎受け R18
LoveSick
部屋では、寿也が机で勉強していた。
吾郎の存在に気がつき申し訳なさそうな顔をする。
「さっきはごめん。わざとじゃなかったんだ」
「あー、別に怒ってなんかねぇよ」
その言葉に寿也の表情はパァッと明るくなる。
「本当に怒ってないのかい? よかったぁ」
「でも、罰として今日から一週間禁欲だから」
「えっ!? なんだよソレ! 僕に欲求不満になれって言うのかい?」
驚き慌てる彼に、吾郎は苦笑した。
(寿也の奴……一人で禁欲するわけねぇだろ)
自分だって一週間も彼と触れ合わずにいる自信はなかった。
けれど、薬師寺に言われた方法で寿也と自分のリズムが合うのならガマンしてもいいかな。
と考えていた。
「人の顔にぶっ掛ける奴に拒否権はねぇよ」
それだけ言うと、自分のベッドに潜りこむ。
こうしてこの日から二人の禁欲生活が始まった。
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