吾郎受け R18
LoveSick
「――なぁ、まだイカねぇのかよ」
五分ほど繰り返し中々終わりのない行為に、吾郎は彼を見上げた。
「ごめん……もう少しだから」
頬を紅潮させ眉根を寄せて感じている様子の寿也に、吾郎はため息を一つ。
「仕方ねぇな」
そう呟いて、再びチュパチュパと音を立てて彼を刺激した。
そんな吾郎の様子に、寿也はだんだん上り詰めていくのを感じていた。
射精感を感じビクッと身体を強張らせた瞬間、息苦しくなった吾郎が顔を上げた。
「あっ」と思った時には既に彼の顔面に白濁した液を放出したあとだった。
「……っ」
「ご、ごめん! 吾郎君」
慌てた様子の彼に、一時思考が止まっていた吾郎はハッと我に返った。
「・・・てめっ、何しやがる! 出すなら出すって早めに言えよ!」
「だって、急に顔上げるなんて思ってなかったから」
そう言いつつ自分の放ったものにまみれた彼の姿に、思わずごくりと喉がなった。
その視線に気がついて吾郎はスクッと立ち上がり睨みつける。
「変な目で見てんじゃねぇよ! 寿也の変態!!」
言うが早いか吾郎はダッシュで走り去ってしまった。
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