吾郎受け R18

LoveSick


翌日やはりどうしても薬師寺のことを意識してしまい、まともに目を合わせることが出来ず、薬師寺は首をかしげた。

「おい、どうしたんだよ。お前なんか変だぞ?」

顔を覗きこまれ、いたたまれない気持ちになって吾郎は堪らず彼に手を合わせて謝った。

「や、薬師寺! 悪い!! 実は昨日……」

ボソボソっと耳打ちされ彼はピキッと凍りつく。

ちょうどそこに眉村が顔を覗かせ薬師寺と目があった。

「どうか、したのか?」

訝しげに薬師寺の顔を覗きこむ。

「お、お前のせいだぞ……こンの、バカァっ!!!!」

薬師寺は思いっきり平手打ちを食らわして、何がなんだかわからずにいる彼を尻目に走り去ってしまった。

「?????」

後に残された眉村は、不思議そうな顔をして去っていった恋人を見つめるのだった。

/オワリ



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