吾郎受け R18
LoveSick
目が覚めるとそこは自分の部屋で、ボーっとした頭で天井を見つめていた。
すぐ側には、寿也が柔和な笑顔を向けてこちらを見ており、先ほどのことは夢だったのかと首をかしげた。
「気がついたみたいだね。いきなり気を失っちゃうから僕ビックリしたよ」
クスクス笑われ顔が真っ赤になるのが判った。
「俺もよくわからねぇけど、頭ん中が真っ白でさ……意識が飛んじまった」
「確かに、スリルはあったね。僕もつい我を忘れてた」
「俺、明日からアイツらの顔まともに見れねぇよ」
「見ちゃったから?」
「それもあるけど罪悪感がさ……」
はぁっとため息をつく吾郎に寿也はクスッと笑った。
「まぁ、二人のエッチ見て盛っちゃったわけだしねぇ」
「寿也は平気なのかよ」
「なにが?」
「気まずくねぇか? 明日会うの」
吾郎の問いに寿也はうーんと首を傾げた。
「僕は罪悪感とかないし、平気だよ」
「そっか……すげぇよ寿」
「そうかなぁ。まぁ、考えてたって答えは出ないから今日はもう寝よ?」
吾郎も黙って頷き、自分のベッドで眠りについた。
前/ススム