床に着く前に受け止めて、甘い声で耳元で囁く。
「ベッド、行こう?」
吾郎は、コクリと頷いた。
寿也が電気を消して戻ってくると、吾郎は自らの手をジャージにかけてするりと肌が露出する。
その姿がまた妖艶で、寿也は誘っているように見えて彼の腕をグッと引っ張りベッドに押し倒す。
「ば、バカっまだ全部脱いでねぇよ」
「吾郎君、ひょっとして誘ってるのかい?」
「ち、違うっ!」
文句が言い終わる前に首筋に唇を落とし、キュッと吸い付く。
「んっ」
だんだんと、唇を落としてゆけば、それと同時に甘い痺れが吾郎を襲う。
下腹部をなで、ズボンの上からでもハッキリとわかるほど反りたったモノをわざと直接は触れずにゆっくりとなぞってゆく。
「も・・・っ、寿ィッ・・頼むから・・」
「何? どうかした?」
意地悪くクスッと笑うと、彼の顔は少しづつ赤みを帯びてくる。
「言ってごらんよ、僕にどうして欲しいのか」
「……っ」
イヤイヤと首をふる彼に、もっと苛めてやろうかと躍起になる。
ズボンだけを剥ぎ取り、太腿の付け根に唇で吸い付くと、大きく身体がしなった。
「あっ……もう……焦らすなって……んんっ!」
息も絶え絶えに、縋るような瞳で見つめられ、寿也は軽いめまいを起しそうになる。
もう少し焦らして苛めてやろうかと考えていたが、彼自身も既にはちきれんばかりの勢いを増し、それどころではなくなってしまっていた。
ゆっくりと、下着を剥ぎ取るとそこは既に先走りの液が洩れ熱くなっている。
口腔内に含み頭を動かすと、はぁはぁと荒い息遣いが聞こえてくる。
「あっ……っ……はぁっ」
片方の手は秘部へ向かい既にヒクヒクしているところに指を立ててかき回す。
グチュグチュと卑猥な音が響いて、ある種の興奮状態が生まれていた。
前/ススム