吾郎受け R18

LoveSick


翌日とうとう我慢できなくなった僕は学校が終わると真っ直ぐに聖秀学院へと足を運んだ。

もしかしたら、清水さんと一緒にいるところに出くわすかも知れない。

そんな不安が頭をよぎる。

さすがに甲子園に出たせいなのか、みんな僕の顔くらい知っているのだろう、次から次へと女の子たちが群がってくる。

キャーキャーと黄色い声援が飛んでくる中、僕は目的の人物を発見した。

遠くからでも僕が彼を見間違うはずも無い。

久しぶりに見る吾郎君はまた少し大きくなってチームメイトたちと歩いてくる。

どうやら清水さんは一緒じゃなさそうだ。

ホッとしたのはつかの間で後ろから見覚えのある女の子が吾郎君に近づいていく。

それが清水さんだってピンと来た。

覚悟してきたつもりだったけど、やっぱり現実を見せ付けられるのは辛い。

心のどこかでは、彼女に振られている君を期待していたのに・・・

僕の横を通り過ぎる瞬間バチッと視線が絡まった。

「寿!」

驚いて眼を丸くする君。

全ての時間が止まったような気がした。

/ススム



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