気がつくとそこはベッドの上。
だけど、俺の部屋じゃねぇ。
上を見上げれば古ぼけた2段ベッドの天板がある。
あれ?
ここは……。
「どうか、したのかい?」
突然すぐ横で声がして驚いてそっちを見ると寿也がいて、いつもの瞳で俺を見つめていた。
「って、なんで素っ裸なんだよ!」
「なに言ってるのさ……誘ったのは君だろ?」
「は? い、いや……俺誘ってねぇし」
耳元でクスッと笑われて生暖かい息を吹きかけられる。
ペロリと舐められるとゾクリとした甘い痺れが背筋を駆け上ってくる。
首筋に吸い付かれて、思わず声が出そうになっちまった。
「んっ……んっ」
そんな俺の様子を愉しむように、寿也の手がもどかしい刺激を与えてくる。
「やらしいね……腰を押し付けてきて」
「あっ、違っ……っ」
「違わないだろ? ココヒクヒクしてるよ」
ねっとりと囁きながら耳を舐められると、一気に身体が熱くなる。
「ねぇ、入れていい?」
「えっ? うわっ、ちょっ……ダメだっ!」
俺が抵抗しようとしてもなぜかうまく力がはいらねぇ。そしてそのまま、寿也が押し入ってきた。
「あっ! あっ!」
腰を持ち上げられてガンガン突いてくる。
寿也のソレがイイところを突くたびに、やばいくらい気持ちよくって意識が飛びそうになった。
ギシッギシっとすぐ横で響いてくる音がやけに耳につく。
もう、周りは見えて無くって、俺はただひたすら寿也にしがみ付いて、夢中になって与えられる刺激に対し、従順に反応していた。
「吾郎君、好きだよ……」
激しく打ちつけながら耳元でそっと囁かれた。
そんな事言われると俺っ……。
話しかけられた耳元からゾクゾクッとした甘い痺れが走って、一気に射精感が高まる。
「ひゃ、ああっ……寿っ……イクッあっあっイクッ!」
もう頭の中は真っ白で、何も考えられなかった。
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