退院して夜になり、やっと二人になれるチャンスがやってきた。
「大丈夫か? 寿・・・あんま無理すんなよ・・っておわぁっ!?」
ベッドに座っていた寿也は、吾郎が心配そうに近づいてきたのを見計らって無言で引き寄せてバランスを崩したところをそのまま押し倒した。
「ちょっと待て!・・・昨日完治するまでダメだつったろ?」
「そんなに待てない! 今、僕は吾郎君とシたい」
「ダメだって・・んんっ!」
無理やり口付け、嫌がる身体に舌を這わせる。
「や・・・ぁやめろよっ・・お、お前、怪我がひどくなったらどうすんだよ!」
「大丈夫、その時はまた吾郎君が口で慰めてくれるんだろ?」
「は・・ぁっ!? な何言ってんだ!・・・ああっ・・はぁ・・」
「吾郎君だって、僕と四日もシてないから、疼かない?」
そうきかれ、吾郎は真っ赤なトマトのようになった。
「ヤらしいことばっか、考えてんじゃねぇ!」
抵抗してみるものの、うまく力が入らず寿也が胸の飾りに唇を付けただけで、ビクッビクッと身体を震わせる。
「あ・・んっ・・はぁ・・・ッ」
「そんな色っぽい声出したら、僕もうガマンできない!」
「お、おいっ・・・そんなっいきなり突っ込む気じゃ」
「大丈夫。退院する時にローションを買ってきたんだ」
(・・・・なんで、んなもんが売ってんだよ!?)
疑問に思う吾郎をよそに、秘部にぬるっとした液体をかけられ、身体がビクついた。
「あ・・っ!?・・や・・っやだっ・・・ッ」
「ヤダじゃ、ないだろ?・・・・ほら、もう挿れるよ」
「ひぃ・・いっ・・・っは・・ぁん・・ふ・・ぅ」
その瞬間は苦痛様の表情を見せるが、寿也の動きに合わせ、だんだんと声色が喘ぎ声に変わる。
「ああっ・・あんっ・・・ひぁぁっ・・っ」
「すごい。フェラもいいけど・・・やっぱり僕はこっちがいいな」
「あっ・・やらしい事・・・ッ言ってんじゃ・・・ああっねぇっ」
「可愛いよ。吾郎君」
「はっ・・・ぁぁっあっあっんっやぁっも・・オレッ・・・イきそう」
「っ・・・僕もイっていい?」
「いいぜ・・はっん・・・あっあっあっー・・!!」
寿也ももう何も考えられなくなり、夢中になって激しく突き上げる。
結局二人はほぼ同時に果ててしまった。
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