吾郎受け R18

LoveSick


シャワー室を出た後、俺達はひとしきり海で遊んで、荷物があるところに戻ってきた。

二人で海を見ながら、俺がカキ氷を食ってると、じっと俺を見つめてくる。

「なっ・・・なんだよ」

「・・・さっきの吾郎君・・・可愛かったなぁと思って」

突然おかしな事を言い出すから、俺は思わず食ってた氷をふき出しそうになった。

「な、なに言い出すんだよ」

「エー・・だって可愛かったよ」

うっとりと恍惚の表情を浮かべる寿也。

たくっ・・・なに考えてんだ。

「いつもより敏感だったし・・・」

「あーっもう・・恥ずかしい事思い出してんじゃねぇよ」

自然に赤くなる頬を手で押さえると、寿也が顎でカキ氷をくれと言ってきた。

スッッと差し出すと静かに首を振る。

「あんだよ。食いたいんじゃねぇの?」

俺が首をかしげると、寿也はクスッと笑った。

「吾郎君に食べさせてほしいな」

そう言ってあーんと口を開ける。

・・・・・・・・・・・・・・。

たく・・・・・しょうがねぇな。

俺は、近くに誰もいないことを確認してスプーンで掬うとカキ氷を口の中に運んでやった。


/ススム



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