吾郎受け R18

LoveSick


「ぼ・・・僕が・・いる?」

「寒いっ・・寿。布団返せって!」

「ご・・・吾郎君なの・・・!?」

バチッと目が合って、吾郎は目が点になった。

目をゴシゴシとこすり、先ほどの寿也と同じようなリアクションを繰り返す。

「お前、誰だ!?」

「吾郎君・・・なんか、よくわかんないけど、僕達入れ替わっちゃったみた。」

「はぁぁっ!?」

素っ頓狂な声を上げ、目を丸くする。

「とにかく、一度鏡を見ればわかるから」

無理やり彼を起して洗面台へと連れてゆき、その姿を鏡に映す。

「な・・なんで、俺が寿也に・・・!? どういうことなんだ?」

「それが・・僕にもよくわからないんだ。起きたらもう、この姿になってて」

茫然と鏡を見つめている彼に、ため息交じりで答える。

「どうなってんだ?一体」

「さぁ・・・?」

その時、吾郎はふと、あのランプの存在を思い出した。

(まさか・・・、昨日俺が入れ替わってみたらいいかもって思ったりしたからか?)

嫌な予感がして、自分部屋にダッシュし、机の上をみた。

しかし、そこにあるはずのランプはどこにも見当たらず唖然とする。

そうこうしているうちに、朝練の時間が近づいてきた。

「とにかく、せめて今日一日はみんなに気付かれないようにしなくちゃ。わかった?」

「お・・おう」

こうして、二人の長い一日が始まった。


/ススム



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テーマ「人外ファンタジー」
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